関東の天然ワカメの季節は3月から5月。

1月下旬から2月頃になると三浦半島の魚屋には養殖生ワカメが並び始める。海上筏で育てたワカメの収穫の季節なのだ。生のワカメは鍋でしゃぶしゃぶっと加熱する瞬間、茶色から鮮やかな明るい緑色に変わる。

ポン酢でもうまいし、胡麻油と醤油、お酢、ちょっと砂糖を和えたタレでも韓国風でうまい。

そして春一番が吹くと強い西風の季節がやってくる。3月に入り強風明けの朝は海岸チェックだ。天然物のワカメが高波に翻弄されて海底からはがされる。東側にある海岸にはその天然生ワカメが風に乗って漂着するのだ。

漂着ワカメを持ち帰りよく洗って砂を洗い流す。しゃぶしゃぶもうまいし、味噌汁、スパゲティとどんな料理にも合う海草。

酒のつまみにするのなら乾燥ワカメにしてから七輪の炭火であぶる。香ばしい潮風を口に頬張るような上品な肴になる。

乾燥ワカメの七輪炙り焼きのレシピはこちら

生ワカメ漂着の季節までもう少し。せっかくの強風がもったいないので、今日は流木拾い。荒波に揉まれて角の落ちた滑らかな曲線の流木。色々と組み合わせてランプシェード、スマホスタンドなど流木アートを楽しもう。

海岸で拾った流木